2018年11月28日
鳥の耳と聞こえ方

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ニュース和歌山子ども版 2018年11月28日掲載
小学校3年生のこうきさん(和歌山市内)から、飼っているセキセイインコの「はてな?」が届きました

「耳の形で聞こえる範囲はどう違いますか?インコを飼っていて、遠くの仲間の声に反応します。ウサギのような大きな耳がついていないのに・・・。ウサギの耳は意味があるのでしょうか?」
なるほど、耳の形と音の聞こえ方との関わりを考えたんですね!

こうきさんが飼っているセキセイインコ

羽毛にかくれて、耳がどこにあるか、見えませんね。それでも、音は良く聞こえている♪
今回は、耳の構造と音が聞こえるしくみ、そして、鳥の音の聞こえ方 を調べてみましょう。
◆耳のしくみ 音はどのように聞こえる?
参考にした本 くらべてみよう!人と動物のからだ4/ポプラ社

音を聞くこととは、ものがおこした振動(しんどう)を感じ取ることです。
耳介(外から見える、頭からでっぱった耳)であつめられた振動(しんどう)が、耳のあなを通って、鼓膜(こまく)に伝わります。
鼓膜(こまく)のしんどうは、小さな骨をつたわり、脳に送られ、音として聞きます♪

エミューの耳の穴!! 羽毛がまばらなのでよくわかります。
音はどの程度聞こえているのでしょうか?
◆鳥の音の聞こえ方
こうきさんのインコは音をどう聞いているのかな?
ポケット「遠くの仲間の声に反応するとは、どこにいる、だれのことかな? どのように反応するの?」
こうき「家の外にいるスズメや、ピッピと鳴く鳥の声が聞こえると、ピュイピュイと大きな声で鳴きます。その鳥の姿は見えない。でも、カラスの声には返事をしない。こわがってカゴの奥に逃げる」
飼っているインコは、スズメとカラスの音を聞き分けていることを、こうきさんは気づいているんですね!

ほかにも、パチッパチッと爪を切る音や、ハンガーを物干し竿にカチャカチャとかける音にも反応するそうです。
動物によって、音の聞こえる範囲(周波数:振動する数)は異なります。
たとえばつぎの種類の、聞こえる最大の音の高さ(最大周波数)は、
「数値でみる生物学/シュプリンガージャパン」に、こう書かれてありました。
本によってデータは違うので、参考として見てください。
カラス 8kHz(キロヘルツ)以下
カワラバト 12kHz
☆セキセイインコ 14kHz
スズメ 18kHz
コマドリ 21kHz
ちなみに ヒト 21kHz

鳥は、複雑な音を聞き分けられるようです。(鳥の生活/平凡社)
音の1つ1つのパルス(信号、脈のように動く回数)を
人間は1秒に20個聞くのに対して、
鳥は1秒に200個も聞けるそうです!!

地鳴き、警戒音、さえずりなど、鳥は様々な音色を出し、聞き分けています。
野生のセキセイインコは大きな群れでくらします、鳴き声でいろいろなコミュニケーションをとるのでしょうね。
こうきさんのセキセイインコは、豊かな音の世界を感じているんですね♪♪
でも、もし鳥に耳介があったら、もっとたくさんの音がきけるのでは?
◆鳥に耳介がないのは?
先ほどのエミューの写真では、少し、耳のふち(耳介)があるように見えます。
でも鳥には、音を集める耳介がほとんどありませんね。それはなぜだろう?

『鳥たちの驚異的な感覚世界 河出書房新社』 には、このような説が紹介されていました。
・羽が耳をおおい、飛ぶ時に空気をスムーズに流したり、水に潜る時に水が耳の中に入るのを防ぐ
・飛行への適応ともいわれるが、鳥の祖先の爬虫類は耳介をもっていないので、飛ぶことと関わって耳介を失ったかどうかは不明
なので、祖先も耳介がないから、鳥にもない とも考えられる
つまり、4つのアプローチでの、進化 での説明になります。
とすると、私たちを含めた、哺乳類に、なんでこんな耳(耳介)があるのかが、不思議になってきますね。
耳介 の はたらき は 次回 に! しゃれになってしまいました
